お墓部材のつくり方
お墓について
2022年8月12日
ちょうど部材を作る機会があったので、簡単ですが、作り方の解説をしようと思います!
これが最初の石の状態です。とりあえず必要な寸法にカットしてあります。
ここからまず最初にすることは、ざっくりと作りたい形の墨付けをしていきます。
今回は入口の横の石材を作成するのでラウンド加工(以下R加工)の墨付けをします。
このように、赤のチョークで書き込んでいきます。
この線を目安にして加工していきますが、最初から手加工では時間がかかりすぎてしまうので、大まかに機械でカットします。
上の画像がカットの様子と切り終わった所です。
内側の細かい部分は大きく切る個所と、細かく切る個所があります。
Rの部分は、切り込みを入れておくと作業しやすいので大まかに切り込みが入れてあります。
外側は直線で1か所大きくカットします。細かい調整は手加工で行います。
ここからは、機械ではなく、手加工に入ります。
まず、内側のR加工をします。中間の加工写真を取り忘れてしまいました💦
この工程はドライカップと呼ばれる作業道具で削ります。
写真だと奇麗に見えますが、まだまだ大まかで、実際はもっと凹凸がないようにしてます。
内側のRが出来たら、メインの外側のR加工に入っていきます。
写真手前ある、ダイアモンドカッターで、機械加工で取れきれない端をカットします。
この作業はかなり埃が出るので、注意します。
因みに機械加工の時に水を出しながら石をカットしているのは、熱対策(石をカットしていると、かなりの摩擦熱が出ます)と
埃対策です。
大まかにダイヤモンドカッターでバリが取れました。
次はドライカップでより凹凸をなくしていきます。
こちらのドライカップの粒度は100です。
ドライカップでさらに凹凸がなくなったら、次はダイヤモンドディスクでもっと滑らかにしていきます。
こちらのダイヤモンドディスクも粒度は100ですが、ドライカップよりも削れ方が大人しいので、滑らかにしやすいです。
滑らかにした写真がこちら。
大分墨付け通りになってますね。
最初の写真より、白っぽくなくなっているのがわかりますでしょうか。
ここからは仕上げ作業に入っていきます。
ハンドポリッシャーでもっともっと滑らかにしていきます。
ここからの作業がもっとも時間がかかり、重要な工程になります。
今回は1時間くらいかかってます。
ポリッシャーの途中の写真になります。
一回磨く→止めて水を拭く→磨き残しがある場所を確認してチョークで印をつける→磨いてチョークを落とす
この工程を何回も繰り返します。
大分奇麗に見えますが、これはまだ、仕上げまでいっていません。
なんで、磨いてるように見えるかと言うと、濡れてるからです。
磨き残しは濡れているとわかりにくいです。
これで、磨きは大詰めと言った所です。
ここから最後のバフ磨きをして、艶出しをしていきます。
磨き残しがあると艶が上手く出ないので、ここまでの工程が上手くいっているかどうかで作業時間が変わります。
今回は無事に艶が上手く出ました。
これで、部材の作成が終了になります。
お墓のつくり方のイメージの参考になればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!